天德院縁起

当院は元和八年(1622年) 加賀百万石・前田利常公夫人天德院殿の菩提のために創建され、本尊は覚法親王(白河帝第四皇子)の尊信された「山越の阿弥陀如来」をお祀りしております。

天德院殿は徳川二代秀忠公の次女で、「珠姫」と称され、三歳で前田家に嫁ぎ、二十四歳の生涯を金沢で過ごされました。病没後、高野山と金沢に、珠姫様の法号である「天徳院」が利常公により建立されます。

本堂には、加賀前田家歴代藩主とゆかりの尊霊、徳川三代家光公の側室で綱吉公生母桂昌院殿、赤穂浅野内匠頭と四十七義士、三十四代総理大臣近衛文麿などの位牌を安置しております。

庭園

霊場高野山

霊場高野山

弘法大師空海が修禅道場として開いた高野山は、2004年「紀伊山地の霊場と参詣道」としてユネスコ世界遺産に登録されました。

空海の時代から連綿と続く、凛とした空気の中で行われる朝の勤行、高野山全域が「一山境内地」とされる寺院建築と町並、名水と言われる高野山の水、工夫を凝らした精進料理、穏やかに流れる時間。

どうぞ高野山にお詣りいただき、静寂で安らかなひとときをお過ごし下さいませ。